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大越順子 絵本「Concerto」と小さな版画展

更新日:2023年1月10日

大阪在住の銅版画作家、大越順子氏。この夏ボローニャ国際絵本原画展で入賞した作品がフランスで出版されました。ベースが中之島に近いご近所のご縁あって、短いながらも展示販売会を開催させていただきました。



大越さんの作品の魅力は、銅版画という技法を通じて織りなす温かみ溢れるモノトーンの世界。今回出版された「Concerto」は、ピアニストである熊さんと、その家族である女の子と猫たちのある一日を描いたものです。


ストーリーはこの絵本を見る方の想像に委ねようという作家さんの想いあり、絵本には言葉は一切添えられていません。加えて、名前をつけるとその名前から国籍や出自がある程度限定されてしまうという理由で、登場するキャラクターには名前もありません。


​全て観る側の想像力と思いで、幾通りものストーリーが生み出される可能性に加え、大人が観ても奥行きと膨らみのある世界観。ヨーロッパの街を旅した人なら誰しも見たような景色やシーンが頁を捲るたびに現れます。絵本は、音楽好き、動物好きな方々だけでなく、旅を愛する方にもおすすめの絵本です。いつかどこかでこんなシーンを見た!とご自身の脳裏の奥の引き出しが開くことでしょう。


会期中はおりしも9月の残暑厳しい時期ではありましたが、作家さんをフォローしているファンの方々は勿論、近隣の中之島美術館の帰りにふらりと立ち寄ってくださった方、エルスの顧客様でいつも新しい展示やイベントを楽しみに来てくださる方などで賑わいました。


金曜日は、お仕事帰りで駆け込みのお客様もあり、作家さんと一緒に「お疲れ様のアペリティフサービス」、週末を控えた癒しの時間を満喫されたご様子でした。


この後、大越さんをはじめボローニャ絵本原画展で受賞された方々が5人揃って兵庫県西宮市でまた新たな展示会をなさいます。ご関心のある方は是非足をお運びください。




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